副業で案件を受けていると、作業や納品に集中するあまり、請求や入金確認が後回しになることがあります。
「納品は終わったのに請求していなかった」「請求書を送ったつもりだった」「入金予定日を過ぎていたのに確認していなかった」という状態になると、せっかくの売上を回収するまでに時間がかかってしまいます。
そこで役立つのが、請求前チェックリストです。
この記事では、副業の請求前に確認したい項目や、請求漏れ・入金確認漏れを防ぐための管理方法を解説します。
請求前チェックをテンプレで始めたい方へ
副業スタート管理パックには、納品確認、修正対応、請求内容、送付先、入金予定日などを確認できる請求前チェックリストを収録しています。
案件管理、売上管理、経費メモ、月次振り返りシートもあわせて管理したい方に向いています。
副業で請求漏れが起きやすい理由
副業では、案件ごとに納期、報酬額、請求タイミング、支払い条件が異なることがあります。
本業や別の作業と並行している場合、納品までは覚えていても、請求や入金確認まで手が回らないことがあります。
請求漏れが起きやすい理由には、たとえば以下があります。
- 納品後に請求する習慣が決まっていない
- どの案件が請求済みか分からない
- 修正対応が終わったか曖昧になっている
- 請求書番号や請求金額の確認に時間がかかる
- 入金予定日を記録していない
- 複数案件を同時に進めていて確認が抜ける
請求は、納品と同じくらい大切な作業です。
作業が終わったあとに毎回同じ流れで確認できるよう、チェックリスト化しておくと漏れを防ぎやすくなります。
請求前チェックリストで確認したい流れ
請求前チェックリストでは、請求書を送る前だけでなく、納品後から入金確認までの流れを整理しておくのがおすすめです。
大きく分けると、以下の5つを確認します。
| 確認タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 納品後 | 納品物が完成しているか、クライアントへ共有済みかを確認します。 |
| 修正対応後 | 修正依頼や追加対応が残っていないかを確認します。 |
| 請求書作成前 | 請求金額、請求対象、請求先情報、支払期限などを確認します。 |
| 請求書送付前 | 宛先、添付ファイル、送付方法、件名、本文を確認します。 |
| 送付後 | 送付日、入金予定日、入金状況を記録します。 |
この流れを毎回確認することで、「納品したのに請求していない」「請求したのに入金確認していない」といった状態を防ぎやすくなります。
請求前チェックリストに入れるべき項目
請求前チェックリストには、以下のような項目を入れると管理しやすくなります。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 案件名 | どの案件の請求か分かるように入力します。 |
| クライアント名 | 請求先の会社名、屋号、担当者名などを確認します。 |
| 納品状況 | 納品物が完成し、共有済みかを確認します。 |
| 修正対応状況 | 修正依頼や追加対応が残っていないかを確認します。 |
| 請求対象 | 今回請求する作業範囲や納品物を確認します。 |
| 請求金額 | 見積額、契約内容、追加作業分などと照らして確認します。 |
| 請求書番号 | 請求書番号を付ける場合は、重複がないか確認します。 |
| 請求日 | 請求書に記載する日付、または送付日を確認します。 |
| 支払期限 | 取引先との条件に沿って、支払期限を確認します。 |
| 送付先 | 請求書を送るメールアドレスや担当者を確認します。 |
| 送付方法 | メール、クラウド共有、請求システムなど、送付方法を記録します。 |
| 入金予定日 | いつ入金予定かを記録します。 |
| 入金状況 | 未入金、入金済みなどを記録します。 |
最初から細かく作り込みすぎる必要はありません。
まずは、納品状況、請求金額、送付先、入金予定日、入金状況だけでも確認できるようにしておくと、請求漏れを防ぎやすくなります。
納品・修正対応の確認
請求前にまず確認したいのは、納品と修正対応が完了しているかどうかです。
副業では、納品後に細かな修正対応が発生することがあります。
修正対応が残っている状態で請求してよいかどうかは、案件内容や取引先との条件によって異なります。
そのため、請求前には以下を確認しておくと安心です。
- 納品物は完成しているか
- 納品物をクライアントに共有済みか
- 修正依頼が残っていないか
- 追加対応が発生していないか
- 納品日を案件管理表に記録したか
特に、納品日を記録しておくと、あとから請求タイミングや支払条件を確認しやすくなります。
案件管理表の作り方は、以下の記事でも解説しています。
請求金額・請求内容の確認
次に、請求金額と請求内容を確認します。
請求金額は、見積時の金額、契約内容、追加対応の有無などと照らして確認しておくと安心です。
確認したい項目は以下です。
- 請求金額は合っているか
- 追加作業分を含める必要があるか
- 請求対象の作業範囲は明確か
- 値引きや調整があるか
- 消費税や源泉徴収などの扱いを確認する必要があるか
請求書の記載内容や税務上の判断は、取引条件や事業状況によって異なる場合があります。
不明点がある場合は、取引先や税理士などの専門家に確認してください。
請求先情報・送付先の確認
請求書を作成するときは、請求先情報や送付先の確認も重要です。
宛先やメールアドレスを間違えると、請求書が届かなかったり、確認に時間がかかったりすることがあります。
請求前には、以下を確認しましょう。
- 請求先の会社名・屋号は正しいか
- 担当者名は正しいか
- 送付先メールアドレスは正しいか
- 請求書の宛名に誤りはないか
- 指定の請求方法があるか
- 請求書以外に必要な書類はあるか
取引先によっては、メール添付ではなく、指定の請求システムやフォームから提出する場合もあります。
毎回同じ取引先でも、担当者や提出方法が変わることがあるため、請求前に確認しておくと安心です。
請求書送付前に確認したいこと
請求書を送付する直前には、添付ファイルやメール本文も確認しておきましょう。
送付前に確認したい項目は以下です。
- 請求書ファイルを添付したか
- ファイル名は分かりやすいか
- 請求書番号に重複がないか
- 請求金額に誤りがないか
- メールの宛先は正しいか
- メールの件名は分かりやすいか
- 本文に案件名や請求内容を記載したか
- 送付後に送付日を記録したか
特に、請求書の添付忘れや金額間違いは起きやすいミスです。
送信前にチェックリストで確認するだけでも、ミスを減らしやすくなります。
送付後は入金予定日まで管理する
請求書を送付したら終わりではありません。
送付後は、入金予定日と入金状況も管理しましょう。
売上管理表や請求前チェックリストに、以下を記録しておくと確認しやすくなります。
- 請求書を送付した日
- 入金予定日
- 実際の入金日
- 入金状況
- 確認メモ
入金予定日を過ぎても入金が確認できない場合は、取引先に確認が必要になることがあります。
そのため、請求後も入金状況を見返せるようにしておくことが大切です。
売上管理表の作り方は、以下の記事でも解説しています。
請求から入金確認までまとめて管理したい方へ
副業スタート管理パックでは、請求前チェックリストと売上管理テンプレをあわせて使うことで、請求日・入金予定日・入金状況を整理しやすくなります。
請求漏れや入金確認漏れを防ぎたい方におすすめです。
請求前チェックリストの項目例
実際に請求前チェックリストを作る場合は、以下のような項目を入れると使いやすくなります。
| No. | カテゴリ | チェック項目 | 状態 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 納品・作業確認 | 納品物が完成している | 未 / 済 | 高 |
| 2 | 納品・作業確認 | 修正対応が完了している | 未 / 済 | 高 |
| 3 | 請求内容確認 | 請求金額が合っている | 未 / 済 | 高 |
| 4 | 請求内容確認 | 請求対象の作業範囲を確認している | 未 / 済 | 中 |
| 5 | 請求書確認 | 請求書番号を確認している | 未 / 済 | 中 |
| 6 | 送付確認 | 送付先メールアドレスが正しい | 未 / 済 | 高 |
| 7 | 送付確認 | 請求書ファイルを添付している | 未 / 済 | 高 |
| 8 | 入金確認 | 入金予定日を記録している | 未 / 済 | 高 |
このように、カテゴリ、チェック項目、状態、重要度を分けておくと、確認すべきことが整理しやすくなります。
スプレッドシート・Excelで管理するときのコツ
状態をプルダウンにする
チェック項目の状態は、プルダウンで選べるようにしておくと便利です。
たとえば、以下のような選択肢にします。
- 未
- 済
- 対象外
- 確認中
手入力にすると、「済」「完了」「OK」など表記がバラバラになることがあります。
プルダウンにしておくと、見返しや集計がしやすくなります。
重要度を分ける
すべてのチェック項目を同じ重要度で見ると、優先して確認すべき項目が分かりにくくなります。
たとえば、以下のように重要度を分けると便利です。
- 高:請求金額、送付先、添付ファイル、入金予定日など
- 中:請求書番号、メール本文、支払期限など
- 低:ファイル名、備考、社内メモなど
重要度を入れておくと、忙しいときでも優先して確認すべき項目が見えやすくなります。
確認日を記録する
チェック項目が「済」になっていても、いつ確認したかが分からないことがあります。
確認日を記録しておくと、あとから見返すときに安心です。
特に入金確認は、確認日を残しておくと、次に確認するタイミングを決めやすくなります。
案件管理表・売上管理表とあわせて使う
請求前チェックリストは単体でも使えますが、案件管理表や売上管理表とあわせて使うと、より管理しやすくなります。
たとえば、以下のように分けて使います。
| テンプレ | 役割 |
|---|---|
| 案件管理表 | 案件名、納期、進行状況、納品状況を管理します。 |
| 請求前チェックリスト | 納品後から請求書送付前までの確認項目を管理します。 |
| 売上管理表 | 請求日、入金予定日、売上額、入金状況を管理します。 |
この3つを分けておくと、案件の進行、請求前確認、売上・入金確認をそれぞれ整理しやすくなります。
請求漏れを防ぐための運用方法
納品したらすぐにチェックリストを見る
請求漏れを防ぐには、納品後すぐにチェックリストを見る習慣を作るのがおすすめです。
「納品完了」になったタイミングで、請求前チェックリストを開きます。
その場で請求できない場合でも、請求予定日や確認メモを入れておくと、あとから見返しやすくなります。
週1回、未請求の案件を確認する
副業で複数案件を進めている場合は、週1回だけでも未請求の案件を確認しましょう。
確認する項目は以下です。
- 納品済みで未請求の案件はないか
- 修正対応が止まっている案件はないか
- 請求予定日を過ぎている案件はないか
- 請求書の作成が必要な案件はないか
週1回の確認だけでも、請求漏れを早めに見つけやすくなります。
月末に未入金を確認する
請求したあとは、入金確認も必要です。
月末や月初に、売上管理表とあわせて未入金の案件を確認しましょう。
確認する項目は以下です。
- 入金予定日を過ぎている案件はないか
- 入金済みなのに記録していない案件はないか
- 請求書送付後に確認が必要な案件はないか
月次振り返りシートとあわせて確認すると、1ヶ月の請求・入金状況を整理しやすくなります。
月次振り返りのやり方は、以下の記事でも解説しています。
テンプレを使うと請求前チェックを始めやすい
請求前チェックリストは、自分で一から作ることもできます。
ただし、確認項目を考えたり、状態や重要度のプルダウンを作ったり、案件ごとに使いやすい形に整えたりするには少し手間がかかります。
テンプレを使えば、請求前に確認したい項目があらかじめ用意されているため、納品後の確認を始めやすくなります。
副業スタート管理パックには、請求前チェックリストのほか、以下のテンプレも収録しています。
- 案件管理テンプレ
- 売上管理テンプレ
- 経費メモテンプレ
- 請求前チェックリスト
- 月次振り返りシート
- AI相談用プロンプト集
請求前チェックだけでなく、案件、売上、経費、月次振り返りまでまとめて管理したい方は、以下の商品ページをご覧ください。
副業スタート管理パック
案件管理、売上管理、経費メモ、請求前チェック、月次振り返りをまとめて管理できる、副業・個人事業主向けのテンプレセットです。
Excel形式で収録しており、Googleスプレッドシートでも利用できます。
あわせて読みたい記事・無料テンプレ
副業の管理を整えたい方は、以下の記事や無料テンプレもあわせてご覧ください。
- 副業の売上管理表の作り方|月別・案件別に収入を整理する方法
- 副業の経費メモの作り方|支出を整理する項目例つき
- 副業の案件管理表の作り方|請求漏れを防ぐ項目例つき
- 副業の月次振り返りのやり方
- 副業案件管理ミニテンプレ
- 月次振り返りシート
まとめ
副業の請求前チェックリストを作っておくと、納品後から請求書送付、入金確認までの流れを整理しやすくなります。
特に、複数の案件を同時に進めている場合は、「納品済みだけど未請求」「請求済みだけど未入金」という案件が分かりにくくなりがちです。
まずは、以下の項目から確認するのがおすすめです。
- 納品は完了しているか
- 修正対応は完了しているか
- 請求金額は合っているか
- 請求先・送付先は正しいか
- 請求書ファイルを添付したか
- 入金予定日を記録したか
- 入金状況を確認したか
請求前に毎回同じ項目を確認するだけでも、請求漏れや入金確認漏れを防ぎやすくなります。
請求前チェックだけでなく、案件管理、売上管理、経費メモ、月次振り返りまでまとめて整理したい方は、副業スタート管理パックもご活用ください。